獅子の門 雲竜篇/ 夢枕獏
獅子の門も早くも6冊目。面白いのでサクサク読んで1日で終わってしまった。往復の電車でちゃんと読めば、2日に1冊ペースは守れるもんかもな。そこまで読んでないけど。
- 作者: 夢枕獏,板垣恵介
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/03/27
- メディア: 新書
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武林館トーナメントもクライマックス。勝ち抜いてきた武道家達の魂のぶつかり合い、みたいな展開がとても楽しい。早く読めたのは試合のシーンで展開が早いからだろうな。物語や文脈というようなことではなく、とにかくその戦いの臨場感とテンポにページが割かれている。そこの演出はすごい。読んでてのめり込むんだけど、いやぁ、行き過ぎ感もあってちょっと軽くなりすぎてる。面白いけどね。
次元は違うけど、中高で剣道やってた時のことを何となく思い出した。地区大会とかそういうので、弱い学校と当たるとやりにくいのよね。うちもせいぜいベスト8止まりの中堅を抜けられないくらいの公立校だったけど、下手な人はなんかそのスマートじゃなくて力が入りすぎて、駆け引きとかより必死なんだけどタイミング合わなくてやりにくい。逆に強いところは明らかにうまいので試合というか向かい合った間合いとタイミングと稽古してきた自分自身だけになるのよね。
高校生はいらんことあれこれ考えるから、そういう意味では中学の方が純粋に練習してたな。強いとか勝つ負けるとか何位になるとかより、トーナメント勝ち進みながら体温めて行って、強いところと出来るのが楽しかったななんて思い出す。PL、清風、近大。私立の強いところとやるのは楽しかったな。何の話だ。
トーナメントは壮絶で、テレビのフルコンの試合見ててもそんな風にはいかないので想像を絶する過激さなんだけど、エンターテイメント的にはそれくらいがちょうどいい。最後には新しい展開も出てきてさてどうなることかと。闘いの臨場感描き過ぎて収拾ついてない感じも出てきたので、ちょっと一旦落ち着いたかなと思うところもあり。
そろそろ新しい本も読んでみたい。なんかおすすめないですかね