決戦前夜、道頓堀に溢れかえるリーベルのサポーターたち
Twitter眺めてると、道頓堀に明日長居で試合やるリーベルプレートのサポーター(hincha "インチャ"っていうらしい)が集まってるというので、面白がって仕事帰りに寄ってみた
なんだよ、やたら楽しそうだな。御堂筋から戎橋まで、川沿いと橋の上とグルッと囲んで大量のアルヘンティノが歌って飲んで騒いでる。警官も出動して交通整理。すげえなあ、なんかすげえ。
地球の裏側まで貯金はたいて仕事片付けるか辞めるかして駆けつけた人たちはもうなんだかひたすら楽しそうだ。いいな。ユニフォーム着て、ジャージ着て、ビール片手に旗を振ってチャント歌ってる。何百人かいたのかな。宗右衛門町のほうからも太鼓が聞こえるし、難波あたりに集結して楽しそうだ。
でもなんとなく釈然としない。「これがサッカー文化だ」みたいに言っちゃうのも違うし、それを別に避難するつもりもないんだけれど、日本人が「ガンバ三冠達成!あおくろー、おおさかー!」とかやるとすごい怒られたり炎上したり「これだからサッカーファンは」ってなるんだろうな。ガンバはいいよ、まだ強いから。セレッソにはこんな時が来るのかも怪しい。それも1つモヤモヤする。よその国の、よその町の人達のお祭りなのよね。まあ確かにトヨタカップが中立国でと始まったようにこれどっちかでやるとえらいことになるよね。
スポーツの大会で優勝して、馬鹿騒ぎすること自体はまあいいんじゃないかと思う。日本代表という、メタ的な、明確な場所に紐づくもんじゃないものが渋谷で繰り広げられるのも、あれ自体はどうかと思うけどまあわからなくもない。それとはまた「わが町のチーム」を肴に盛り上がってるのはなんか違うんだろうなと思ったりもするわけです。阪神が勝ったら夙川にでも飛び込めよ、みたいな。
うまく言葉にできないけど、なんかいいなあと思うわけです。そしてなんか悔しいなあと思うわけです。家が近いからという理由で3年ほどセレッソ観に行くようになって、海外サッカーや日本代表とは違う「なんかこうスッキリしない感じ」を抱えた3年だけれども、その「わが町のチーム」を見守って支えていくという生き方みたいなもんは、代表や海外のような「早くて強くて面白い」サッカーとはやっぱり別な感じがするんだよねえ。J2はもっと顕著にそうで、ドラマとか悲哀とかそういうものを見てるんだよなあなんてぼんやり考える。
いや、そりゃまあかっこいい方がいいし勝つ方が絶対楽しいんだけど、こないだもたくさんいたけど「ミランやチェルシーのジャージで観戦に来る日本人」てのになんかこう言葉にしにくい違和感を感じるわけです。エンターテイメントとしてはかなり極上で、カネ払って見に行く価値ありだねーなんてことになるんだけどね。「ジュビロが出るわけじゃないから」とチャンピオンシップになんの興味もなかった奥さんの方がまだ腑に落ちる。みんながそんなならスタジアムガラガラで視聴率もひどいってことになるんだろうけど。
でもまあ、大阪に大きいスタジアムがあって、こうして国際試合やってくれることはありがたいなと思いますよ。ほんとに。
広島のスタジアムの問題でもそうだけど、日本人が感じてる以上に「サッカーの国際試合で外国から人が来る」ってのは大きいんだと思うけどな。爆買い中国人がそのままスタジアムに詰めかけて来てたような感じだったしなあ。来年もクラブワールドカップやるし、吹田のスタジアムでやったらいいのになと思うけどね。トヨタだと見に行くの遠いもんな。
なんとなくいろんなこと考えた夜でした。