Web屋パパの日々の泡

子育て、ウェブ、サッカー、キャンプ、とりあえず身の回りのいろんなことを自分のログとして書き記していくブログです。

ペンギンハイウェイ

改めて振り返ると、家族4人で同じ映画を見に行くのは初めてで、子供の映画の付き添いではなく同じ距離感で一緒に楽しめたのは初めてかな。夏休みの終わりにみんなで見るのに最高の映画だった

https://youtu.be/tVhy2LnbL1A

僕と奥さんは小説を読んで大変賢くなったものでこの映画を見に行く。娘は本を読んだことはないのだがとてもよく勉強するもので、4年生の男の子の普通じゃない冒険譚はきっと面白いと仮説を立てた。2年生の息子には多分まだ物語は難しいかもしれないがそれは研究しなければわからないので検証するものだ。


アオヤマ君の使ってるノートや文房具、赤いモレスキン、ハマモトさんも研究ノートはハードカバーで本格的。父親が見ても「彼女は研究者だ」と言われるだけのことはある。近鉄電車や郊外の造成された住宅地、海の見えない街、少し背伸びする男の子と綺麗なお姉さん。ああ、小説の不思議な感じがもう少しわかりやすくて身近になってどんどん時間が流れる快適な映画。「もうすぐ夏がおわるね」というタイミングも絶妙。


僕は映画見終わった後にディテールを話し合うのが好きなんだけど、これはアオヤマ君のお父さんも言ってたことで、物事は違う角度から見る必要があるというものだ。ユリイカ

子供たちの感想と僕らのそれは少し違ってて、娘はとにかく子供の目線で(当たり前だ)「本当に小学生みたい!男子も女子もすごくわかる」と興奮。なるほど。好きな子の話で照れちゃうとか、偉そうな男子とか(スズキくん帝国はなかったので残念)そこがとても丁寧に描かれてたなと思う。


蒼井優もとてもよい。アニメの声は「鉄コン筋クリート」でうまいのはわかってたけと、少し大人になって(33だってさ)年齢不詳なお姉さんの声で、見えてるよりもう少し老けた感じに聞こえてたけど、多分その辺もコントロールされてるんだろうな。
あんなお姉さんが近くにいるローティーンはどんな風に成長するんだろうか。お姉さんの仕事のシフトも研究が必要だ。

僕が5年か6年の夏休みに、堺東まで魔女の宅急便見にいったことって内容も含めて今でもよく覚えてるけど、5年生の娘が夏休みの最後に「親とペンギンハイウェイ見にいった」事が刻まれてるといいなと思う。一緒におおかみ子供見に行って、隣で父ちゃんがおいおい泣いてた事は多分忘れてるだろうからな。

大人になって感じる郊外のもやっとした感じって、子供の頃には全くなくて、その、自分の家の周りの住宅地だけがほぼ人生の全てだったころの事が色々思い出されるな。秘密基地作ったり、探検したり、どこかにこっそり潜り込んだり。冒険したり恋をしたり、後から振り返って恥ずかしい事ばっかりあったりしながら大人になっていけよと子供達の横顔見ながら楽しんでた映画でした。