ガニメデの優しい巨人/ J・P・ホーガン
奥さんが会社で勧められてJ・P・ホーガンごっそり借りてきてたので借りて読んでみた。「星を継ぐもの」を6年前に読んだきりで続編があるの知らなかったのでワクワクしながら読んでみた
- 作者: ジェイムズ・P・ホーガン,池央耿
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1981/07/31
- メディア: 文庫
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そもそも、天体の中で木星の衛星が好きで、細かい知識があるわけじゃないけど、そこそこ遠いけど何光年もはるか先の話でもなく同じ太陽系の中で、複数の衛星があるという地球ではよくわからない設定で、木星の雲から見えないかもしれないけどそこそこのサイズの天体が複数空に浮かんでるとか、スターウォーズみたいな「いかにもSF」ぽさがあって良い。ガニメデ。しかもガニメデは水星より大きいとかかっこいいやん。でかいは正義。
前作の最後に出てたのはあんまり覚えていなくて、これはこれで単体で楽しめたのでよかった。
プロローグで語られる物語、かなり進んだ未来のどこかの宇宙の話が唐突で、本編が始まるとまた少し違う人物と宇宙の話になるんだろうと思って読み進めると、思いもよらないところで2つの話がリンクする。この、こことそこが繋がるのかとか現実の世界と繋がっていくとか、何度か裏切られる展開があってそれが面白くついつい読み進めてしまう。3日くらいで読み切ったかな。
科学の理論の細かいところは話半分くらいで読んでたけれど、実際には知らないけど映画で知ってる宇宙の話(つまりフィクション)や40年前に考えられてた未来の話が、今読んでも古臭くなくて理解と知識とワクワクが混ざって物語が進んでいく。いいなあ、面白かった。