Web屋パパの日々の泡

子育て、ウェブ、サッカー、キャンプ、とりあえず身の回りのいろんなことを自分のログとして書き記していくブログです。

中学生の携帯電話について

娘さん、無事中学校入学。めでたい。大きくなった。あっさり言っちゃうけどとても感慨深い。
入学式の前日に「5月まで休校延期」の決定が府から発表され、入学式当日はまだなにも決まってなかったけど、夜には臨時休校延長の案内が市のTwitterでも発表された。

まあそれ自体は特に感想もなく、いろいろ家の準備も大変だと思うのだけど、入学式の時に学年主任の先生が挨拶で言ってた「在学中は可能であればスマートフォンは持たせないように」というのがとっても違和感があったのでちょっと記しておきたい。

娘には、いろんな経緯があって僕のお下がりのiPhoneを持たせたのだけど、そこはちょっといろいろ考えるところもある。

親の方の過ごしやすいようにと持たせるところもあるけれど、今の40前後が、今の感覚で子供のスマホの使い方をコントロールするのは実は危険だなと思っていて、30年前にテレビが一家に一台だった時代(もちろん電話もそうだったけど)の情報入手を経てきた自分たちと子供たちが同じ尺度で物事を捉えるわけがないし、我が家がどういう態度を取ろうとしたところで、「クラスのLINEグループで連絡事項や遊びに行く約束がやりとりされる」という僕からは想像もできない(めんどくさそうだし)中で育っていくことになるので、今の時代は今なりの対応力がやっぱり必要だと思う。

今、中学生の子供がどう情報や友人と接するかということも、今の僕からは推し量りにくいところはあるけれど、それ以上に10年後に社会に出るタイミングにどうなってるかというのも大事。
プログラミングの授業が必須科目になり、スマホは持ってても「家にパソコンがあるか」「個人のパソコンがあるか」はこれから大きな差が出てくる気がする。デジタルデバイド

この辺は両親の考え方によって大きく差が出てくることになるし、「パソコンがない家」も今は全然珍しくないのだけど、PCやスマホのような環境によって子供の成長機会を奪うのは良くないなあと思う。もちろんネガティブな側面もあるけど、「手を切ることを遅れて包丁を持たせない」のはもっと危ない、という判断。しょうもない情報に触れる機会も増えるだろうけど、それはしょうもない情報を流す大人の側の問題で、過保護にフィルタリングしてまで子供を守ったところでそれを超えたときに自分でフィルターをかける能力が育たなければ意味がない、と思う。


もう1つはシンギュラリティの問題で、2045年と言われるそれは僕にとっては67歳で「もうどっちでもいい」ような問題になるだろうけど、そのとき27歳の娘にとっては「シンギュラリティを迎えた上で、どう生きていくのか」ということは僕ら世代よりもっとシビアに対面し続けることになるんだと思う。娘の、子供の世代は、「アフターシンギュラリティ」の世界なので、今のデジタルネイティブよろしくまた違った過ごし方になるんだろうな。

たかだかスマホの使い方の話といえばそうなんだけど、これはこれでシビアな問題。そのとっかかりとして、2010年のMacBook Airと2014年のiPhone 6を娘に渡してみた。どう使うかは娘次第。「これではスペックも容量も足りない」というのであれば、またそのときに考えればいいだろう。いきなり新しいPCを買って渡すのがベストだろうけどそこまで余裕ないしな。