獅子の門 朱雀編/ 夢枕獏
友人に勧められて読み出した「獅子の門」、4冊目。まとめて最初の3冊借りてたのを一気に読んで、その後少し間が空いてようやく4冊目。何冊あるんやっけな。実際の本自体もこの間に14年空いてたと後書きにあって、そういう意味ではいいインターバルだったのかも。
- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2002/03
- メディア: 新書
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格闘小説というのかバトル物というのか、とりあえず屈強な男がガンガン戦う。最初は個別の話になっていたやつがだんだん収束して行って決戦前夜という状況。いやあ、面白いなー。この手のやつ昔はそんなに読まなかったのだけど、結局エンターテインメントの枠の中で非日常的な物語ってのが面白いんだろうな。
ドラゴンボールなみの強さのインフレが起こって、明らかな強さのレベルみたいのもはっきりとある。強さってなんだろうななんて中学生みたいなこと考えたりする。
久我重明という、完全にスターウオーズのダースベーダー的なダークサイドの象徴があり、正義の強さの象徴として羽柴彦六という人がいる。いや、ダースベーダーではなく皇帝なのか。強さに惹かれてダークサイドに堕ちていく、その話そのものみたいな展開もあり、善悪よりも強さってのが物語の軸になるんだなあ。ふむ。
ダースベーダー、シャア、ベジータ。子供の頃から見てた「純粋な強さへの憧れ」みたいなフォーマットそのままで描かれてるからわかりやすくて読みやすいんだろうな。暴力描写も同じく。
次の本も借りてきてるので楽しみ。