「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く/ 小阪裕司
ちょっと違った感じの読書を。小説ずっと読んできてたけど、ちょっと仕事で物売ったりするなかで、けっこう心理学って大事だなーと思うようになってきたので似たようなのをまとめて借りてきた。こういう、ノウハウ系の新書って著者の人には申し訳ないけど2時間くらいでざっと読んで必要なところ抜き出してメモを見返すだけで実際は十分だったりして、手元に置いといてずっと読み返す教科書的なものかというとそうでもなかったりする。買うべき本は買えばいいし、ざっと知識として理解してあとは実戦となるとやっぱり自分としては図書館が近くて便利だってことに落ち着くなあ。
「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く (角川oneテーマ21)
- 作者: 小阪裕司
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/11/10
- メディア: 新書
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人が物を買うには大きなハードルが二つあって、一つ目のハードルは「買いたいか、買いたくないか」という情動のハードル。これは大きくて越えにくい。そして二つ目のハードルはその一つ目を越えた後できてるから「買えるか、買えないか」でこれはまだ簡単だと。まあ、フェラーリだのマセラティのSUV買えるかと言われるとさすがに買えないけど、それはそこまで「買いたい」というハードルを超えてないからで、例えば20万の自転車とか30万のカメラとか10万のキャンプ用品だのっては、見る人が見たら「まあそれくらいするよねえ」ってなるけど、興味がない人にはぜんぜんピンとこないわけで、その「ピンと」きた状態ってのが情動のハードルを超えた状態と。それは自分を後押しする。
なるほどなー。人が買い物をするのはドーパミンに促されるきっかけで、そのドーパミンをださせる仕組みが買い場に必要だというのが全体のコンセプト。
読みながら、メモを取って、自分でも図に書いたりしながら頭の中に入れていく。あとは実戦か。サイト作ったり、提案したり、ユーザが「購入する」ってボタンを押すとか、クライアントがコンペの企画書見て「これ、いいね」って言うか、なんかそういうことも結局は心理的な組み立てによるところは大きいよなあと思いながら見てた。
全体的に腑に落ちる内容が多くて、ビジネス書やノウハウ本に多い「とは言ってもそれはなかなかねえ」ってことも少なかった。そこからの創意工夫は個々人の問題だもんな。もっとも、ビジネス書は「とは言っても」とか言って見てる限りは何の役にも立たないし、結局まずはやってみてそれが合う合わないとかコンプラにあってるかどうかはあるわけだから、その上で自分のやりやすい方法見つけるのがいいもんね。
似たようなのいくつか借りてきたのでまとめて読む。ちょっと違うけど似たようなこと書いてるマーケティングの記事。パーセプションフローね。