「夏への扉」ロバート・A・ハイライン
KindleでSFを読んで見た。「星を継ぐもの」以来の古典SF。なんとなく評価高かったので読んで見たけどなかなか面白かった
- 作者: ロバート・A.ハインライン,Robert A. Heinlein,福島正実
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/01/30
- メディア: 文庫
- 購入: 44人 クリック: 160回
- この商品を含むブログ (99件) を見る
1970年、主人公がコールドスリープで未来の世界に行くというところで少しワクワクするのだけど、目覚める時間が2000年と言われて萎える。えー、そうなんか、、、。1970年からするとすごい展開なんだろうけど、もう随分経ってしまったしなあと思いながら読み進めると「行くのはやめた」とか言い出してどんな展開だよと突っ込んでみたけど、その辺りから徐々に面白くなってきた。
未来の世界(2000年だけど)の描写、万能な掃除ロボット(家にあるな)やキーボードを叩くだけで製図ができる機械(これもある気がするな)、70年代だからイームズなんかのモダンな家具の時代に考える未来の生活がとても楽しい。
コールドスリープとタイムマシンを掛け合わせたり、空から人が降ってきたりととにかくマンガっぽい。映画化するなら是非藤子不二雄にやって欲しいと思ったけど多分そんな長編は既にあって見慣れて育ってきてるんだろうな
古臭いだけのSFではなくて物語も心地よい。読後感もいい。伏線を上手に回収とかじゃなくて人自身を回収しに行くんだけどその展開も意外性あって楽しかったな。手軽に本が読めるのはいいもんだよ。