Web屋パパの日々の泡

子育て、ウェブ、サッカー、キャンプ、とりあえず身の回りのいろんなことを自分のログとして書き記していくブログです。

「天冥の標」がとても面白い

下書きのまま放置してたけど、次の感想書きたいので書いてから時間経ったけどリリースする。

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前回書いた「天冥の標」を読み進めているけどだいぶ面白くなってきた。3巻までようやく読み終わった。まだあと7巻10冊くらい残ってて、壮大すぎるのでビビりながらもまだまだ楽しめるのがいい。

ちょっと自分の中で整理してみる。SFとか好きな人にはぜひ読んでほしいけど、壮大過ぎて全員に漏れなく勧められるわけでもないなぁとも思う。

「ジェノサイド」「5分後の世界」「星を継ぐ者」あたり好きな人は絶対楽しいはず。

前回のはこちら
gadgetpapa.hatenablog.com

1巻は西暦2800年、そして2巻は急に2010年代の日本。ここが始まった時点で一気にわけわからなくなる。あれ?そうなの?と。そして3巻は2300年ごろ(ドラえもんが生まれてる頃か)の木星近郊。

この話の展開が大きすぎる単位で、300年単位の開きって今からなら江戸前期とかで「同じ土地で起こってるけど現実的に同じ感覚で捉えられない話」だったりする。つながってることも多いけど、一連の物語として捉えるには大きすぎる。


それが、焦らさないくらいのテンポで話が繋がっていったり、一巻に出てきた登場人物と同じ名前がいたり、隠すわけでもなく淡々とその時の事実としてそれを書いていく。イメージとしてはガンダムエヴァみたいな「その世界で当たり前のことをわざわざ解説しない」というスタイルに近い。最近よくある異世界転生モノはその辺とても親切で「事故で死んだら異世界に行ってしまった、自分と読者が同じくらい新しい世界をわかってないけどゲームの世界のRPG的世界観をベースに一緒に学習」みたいな事は皆無。

1巻で全くわからなかった2800年の世界の成り立ちが、その前の時代の前史的ストーリーで解き明かされていく。未来の話にして昔話で、現代の話がそのまま未来につながる。その感じがすごい。

壮大なバタフライエフェクトというか、歴史の面白さというか、歴史物を読んでるような感覚になる。

今のペースで読んでいくと月に3〜4冊くらい。5月くらいまでは充分楽しめそうだ.