Web屋パパの日々の泡

子育て、ウェブ、サッカー、キャンプ、とりあえず身の回りのいろんなことを自分のログとして書き記していくブログです。

夏のキャンプ

息子のボーイスカウトのキャンプに付き添いで行って来た。低学年は野営して云々ではなく、青少年の家に泊まるようなやつで、その手伝いとして参加。去年に続いて2年目。

ボーイスカウトのキャンプは他のサマーキャンプの類と違って至れり尽くせりみたいなやつではなくて基本的は自分たちで一通り準備する。子供を送り出すのと同時に自分たちも運営側に回る。お金は安いが手はかかる。その分子供たちの成長を真近で感じられると言うと言い過ぎかな。

奥さんは子供会の仕事で行けないので僕が1人で子供2人連れて(お姉ちゃんはゲスト参加)行って来たのだけど、この「母親不在の中状況を乗り切る」と言うのがやっぱり子供には必要なステップなんだろうなと言うことを感じましたよ。

磯遊び


干潮で陸続きになってる島に渡ってお弁当を食べる。「ここは本当は海の中なんやで」とだけ言っても実感はないけど後からその場所を見るとドンドン潮が満ちて道がなくなっていったりして。
その分、ちょっと入って膝までも浸からない程度のところでタコが泳いでたりウニが拾えたりするような状況。

水族館で見たことある生き物と、手の届くところにいるものは同じようで同じじゃないと言う当たり前のことを体験するだけでもかなり面白い。

高学年のお兄ちゃんたちや中学生の先輩たちが結構息子の相手をしてくれて、普段「年上の同性」というとおっさんばかりになるのでそういう刺激はそこそこ強かったんじゃないかなあと思った。息子、そんな話し方するのかとか発見があったりする。

食事の準備

前回は宿舎の食堂で食べたりもしたけど、今回は朝食も自分たちで持ち込んで準備。スカウトは、学年ごとに出来ることが結構厳密に決まっていて、あれはダメとかこれだけやってとかがある。サラダは手でちぎって作るのでビーバー隊でも出来るとか、自分たちの分担が決まってて役目を与えられる。いいなあ、俺も包丁やってみたいなという飢餓感は年上への敬意や継続の意欲にもつながるわけで、息子も「早くカブに上がりたいなあ」なんて言ってたりする。なるほどなあ。

カレー、サラダ、サンドイッチ、焼きそば、ホットケーキ。少しずつ自分たちの参加したものがあったり、お姉ちゃんはテキパキと働いて「なんでもやってくれるなあ、こんな子がいたら助かりますねえ」なんて言われて嬉しくなったりもする。外面いいのは父親譲りなんだけど、去年のそれと比べて実際に心配りや出来ることが増えているから単にそう見えるだけってこともなくなってたりする。


今度キャンプ行ったらこんなこともやってみようとかアイデアも出て来て、子供たちにとっても普段やらない(やってくれても良いんだけど)ことをする中で考えることがかなり多かったんだろうなというのか端々から見えるのが面白い。

お母さんがいないことで自分でやらなきゃという意思もあったし、隊の人たちはボランティアと言いつつ基本的に自分の子供たちがいる中での参加だから、男の子はどうしても「お母さんに頼ってしまう」という構図になる。母親ってすごいなぁ。

と言いつつ、僕も奥さんがいないから特定の話し相手がいないから娘と話す時間がいつもより長かったり、他の子供相手して話すことが増えたりして、僕自身もその影響を受けたりするから面白い。

海水浴

2日目は近くの浜で海水浴。詰め詰めにし過ぎない程度のプログラム感は見習いたいところ。熱くなりすぎない午前中だけビーチで遊んで昼からは漁船で近海クルーズ。白崎というところは石灰岩の奇岩がたくさんあって、解説を聞きながら船で見て回る。これがなかなかの迫力でとても良い



息子は泳げないのでのんびり遊んでる感じだけど、男の子同士のばかみたいで少し激しい遊びはやっぱり刺激が多いのかとても楽しそうだった。

息子、ちょうど先週「スイミング行きたい」と言いだしたので、今年の夏からスイミング通い始めることになりそう。習い事少しずつ増えて来そうだけど、本人がやりたいと言ったことはやらせてあげたい。


沿岸クルーズは観光感のない漁船に乗って近くの岩場をまわったりウミネコにえさやりしたりという物だったけどなかなか楽しかった。息子もかなり楽しんでたようで良かった。そろそろタイミング的に記憶がはっきりし出すところなはずで、「2年生の夏にキャンプでウミネコにエサあげた」みたいな事を大きくなってもはっきり覚えてたりするんだろうな。非日常的な事って、大人より敏感に反応するからなるべく夏休みにそういう機会を作ってやりたいなと思う

母ちゃんの手を離れて男の子は大きくなっていく

今回すごく感じたのは、母ちゃんの手を離れて大きくなっていく少年たちのこと。うちもそうだし、よその子たちも去年のキャンプからまる一年経ってはっきりする変化もあったりする。

ビーバー(1〜2年生)は保護者同伴、カブ(3〜5年生)は保護者なし(任意参加なのかな)という違いがあって、去年は親と一緒だったけど今年は1人で来てる子とか、うちみたいに母ちゃんが不参加のところ、保護者としてではなくリーダーとして参加してるところなどいろいろあったけど、男子はやっぱりみんな母ちゃん好きで、母ちゃんも男子にはどこか甘いところがあって、態度や行動にそういうのが多かれ少なかれ出てくるところがある。

口うるさい母ちゃんの束縛を離れて少しのびのびしてたり、甘えられないからとしっかり行動するようになったり、腑抜けたみたいにダラダラしてたりするのはなにも個人の性格だけじゃなかったりするのかなと感じる所がいくつかあった。うちの息子も、自分で考えて行動したり頑張ってるシーンがあって、母ちゃんだけが原因ではないだろうけどやらなきゃならんと奮起してるのはよくわかる。

年上のお兄ちゃん、母親のいないキャンプ、団体行動でお姉ちゃんとも少し距離がある。僕もスカウトではリーダーにお任せしてるところはあるので距離がある。そういう中で本人が積極的に考えたり動いたりしてて、懇談会で言われたことも相まってとにかく息子が面白いのだ。


親として少し寂しくもあるけれど、スカウトの規律の中で人と接したり挑戦したりする事は今の息子にとってかなりプラスになってるはずなのでこのまま少し離れたところから見守ってあげたいなあと思う。息子の新しいチャレンジをサポートしてやりたいんだよなあ。

ボーイスカウトは、6年生からが本番みたいなもので、そこからは自分で企画して子供たちだけで出かけたりキャンプしたりするようになる。悪いこともそこで覚えてくるはずで、自分の同級生も小学生からタバコ吸ってたやつは大体ボーイスカウトやってたななんて思い出す。それ自体の是非はともかく、年齢の違う人たちとコアに行動を共にすることはそれ自体楽しそうだし息子にとってもプラスになる事は多そう。そこまでの準備期間や助走はかなり長いけど、興味を持って楽しんでいるようなのでなんとか持続させてあげたい。

ちょっとイレギュラーなイベントを通じて子供たちの様子を感じられる事はなかなか感慨深いもんだな。