教団X / 中村文則
会社の人に借りて連休前から読み始めた。公安にマークされ、名前もなくXと呼ばれる教団の、それにまつわる色々な話。そう書くとなかなか怪しいけどとても面白かった
- 作者: 中村文則
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/06/22
- メディア: 文庫
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宗教というより、思想や哲学みたいな話もあったりして、人体や脳科学、歴史、宇宙なんかのやたらと込み入った考え方があれこれと出てくる。
人の意識が動くより先に脳は反応していて人はそれをただ司令として受け入れてるだけだとか、だとしたら自分とは一体何者なのかとか。
ブッダが、キリストが、戦争や宇宙がどういう風にできてきたかみたいな話が語られ、なんの話なんだろうかと思っている間に物語が進んで行ったりする。
面白いエピソードが散在したり、性的なエピソードもたっぷりあってドキドキしたり、分厚い文庫だけどグッと引き込まれてついつい読んでしまう感じもとても楽しかった。
今年も色々本を読もうと思います。