Web屋パパの日々の泡

子育て、ウェブ、サッカー、キャンプ、とりあえず身の回りのいろんなことを自分のログとして書き記していくブログです。

嫁に「あなたがそんなにセレッソ好きになるなんて思わなかったな」と言われたけど

それを言うなら僕自身も思ってなかった。まあ、そういうことあるよね。実際にちょくちょく見に行くようになったのはここ3年ほどで、世に言う「セレ女」ブームと一緒なので何とも言えないけどさ。しょうがない。

よく「もうセレッソもグズグズやし、素直にガンバサポになれよ」って言われるけど、いやあ、気持ちもわかるけど万博遠いから無理よ。ガンバの新スタが北花田に出来てくれたら考え直すところだったけど。
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人によって、サッカー好きになるとかどのチーム好きになるとかいろんな経緯とかあると思うけど、僕の場合はシンプルで「長居のスタジアムが家から近いから」以外に特に大きな理由はない。あとは、見に行ってたら面白いサッカーしてたしスタジアムはコンパクトな専用スタジアムだし、よく見に行くようになった2013年は柿谷がガンガンゴール決めて最後もつれてACL出場獲得した時だから、単純に見てて楽しかったものね。


さかのぼってサッカーについて少し話してみると、高校1年でJリーグが開幕して、その頃は家の近くに藤井寺球場があったからバファローズファンだったし特にどうってこともなかった。むしろ昔の友達に「お前サッカーめっちゃ嫌ってなかったっけ?」と聞かれるくらいで、それは厳密にはサッカーではなくて「サッカー部」が嫌いだったのね。コンプレックス。スポーツうまくて、人気スポーツで、さわやかでみんなでワイワイ楽しそうにしてて(団体競技全般嫌ってた)どうもいけ好かん。たいして強くもないのに練習試合があるからとかいろんなクラブの人らとかがグランドでサッカー部の試合見てキャーキャー言ってさ(100%純粋なひがみ)。剣道部なんて激戦の大阪府でベスト8入っても誰も褒めてなんてくれないし(そりゃそうだ)そもそも運動全般苦手なので「男前で、スポーツできて、やさしくて、笑いも取れる」とかもう人類の敵だと思ってた。今も同じ理由でレッズの槙野や森脇は苦手。そうです、小さい男なんですよ。

それが高校のときに海外留学なんてしてしまって、フランスの田舎の日曜日なんてやることないからサッカーの試合見てるくらいしかない。94-95のシーズン、PSGやAJAXドルトムントなんかが強かったシーズンね。地元のクラブといえば120km離れたバス・ノルマンディーの州都カーンの「SM Caen」という劇的に弱いクラブだったけど、学校の観戦ツアーで2度ほど見に行ったのが初めてのサッカー観戦で「なんだこれ、めちゃめちゃ楽しいやんか」と思ったのがその時。カードはどこだったか忘れちゃったな。カーンは今フランスのリーグアンで3位と大健闘中で今でも密かに応援してる。まあそれはそれとして。

田舎の弱小クラブで、代表もおらず1部と2部を行ったり来たりするけれど、地元(と呼ぶにはかなり広い地域だったけど)の友達はパリはパリとしてCLやらテレビで見て楽しむもので、応援するのはやっぱりカーンだぜ、みたいな感じだったものな。しかもスタジアムはそんなクラブでも専用スタジアムで、2層式の21,000人収容(2015年現在)となると、「初めて見に行ったサッカーが専用スタジアムですげー楽しい」ってのはやっぱり大事だなーと思う訳ですよ。


それから大学生になってちょくちょくお金貯めて海外に行ってサッカー見に行ったな。
中田のいたペルージャジダンダービッツがいたユーベ、バイエルン、ケルン、フィオレンティーナ、名波のいた頃ベネチア。ヨーロッパでサッカー見るのは楽しかったなあ。当たり前だけどどこも専用スタジアムでね。

で、日本に帰って見に行こうと思うと陸上競技場でいまいち面白くない。単純にサッカー自体もレベルが違うのはまあしょうがない。でもスタジアムが非日常的で「わぁ!なんかすごいところ来たぞ!」と思えるその瞬間はやっぱり大事だなーと思う訳です。


そしていろいろあって、磐田出身の女性と結婚して、当然のようにサッカー好きで代表戦テレビで見たりちょっとサッカー関連のWebの仕事してたけどスタジアムに足を運ぶようなことはそんなになかった。きっかけの問題かな。
そして「大阪市交通局デー」みたいのを長居でやってたときに見に行ったり(柏戦だったな)したけどイマイチ自分の中では盛り上がってなくて、やっぱりそこで専用スタジアムだったらまた違ってたのかなあとはいつも思う。


転機は2012年のユーロで、ヨーロッパ選手権の試合をテレビで毎晩のようにみてたのだけど、いざいろんな国の試合を見ようとしてもそんなに知らないということに改めて気づき、ワールドカップは見てたけどそれに出てない選手のことは基本的に知らない。それぞれの国の試合自体は楽しいのだけど、これは普段どこでプレイしてて、対戦国の誰とはチームメイトで、なんてことを解説がちらほら言ってくれるのだけどそんなに聞いて覚えてる訳でもない。ふむ、これはクラブもちゃんと見ないとだめだなと思ったのが今から3年半前。見なくても楽しいけど、見てるともっと楽しいんだろうなと思ってね。
それから、テレビでやってる海外のリーグ戦をちょくちょく見るようになって(無料でやってるのは皆無に等しいけど)同じように日本代表も「やっぱり国内のリーグ見ないといまいち面白くないな」と思って友達と足を運ぶようになったのが同じく2012年の夏。

振り返ってみると2012年8月にJ1の「セレッソ vs 札幌」を見に行ってる。「地元で手軽に見れるのが良い」とか「専スタは初めて」とか、手軽な感じで見に行って4-0で勝ってればそりゃまた見に行こうって気にもなるよね。勝利は大事。でもそれよりも夏の夜に家の近所でサッカー見ながらビール飲めるのが一番幸せだな。これは今も同じ。家から30分でスタンドまで行けて、帰りの電車も逆方向で混まずに帰れる。その幸せはやっぱり何ものにも代え難い。
d.hatena.ne.jp


なんやかんやで奥様のジュビロセレッソの試合を見に行くのが恒例行事になり、結局年に10試合くらいよそのスタジアムも含めて足を運ぶようになった。自分でもやっぱり意外だわ。グズグズだったり弱くて勝てなかったりするけどそれでも近所にチームがあって見に行けるのならなんやかんやで足を運ぶんだろうな。近鉄がなくなってしまって、応援するチームってのがずっとなかったので、僕としては弱いくらいでは特にへこたれないんだなあと思ったりしてね。冒頭でも書いたけど、万博は遠いんだよねえ。こないだ行ったエキスポまで1時間半。スタジアムまで行こうとすると2時間はかかるだろうから、やっぱり気軽に行けるところでもないしね。距離が遠いというより地下鉄1本なのに全部各停だから時間がかかるんだよね。時間だけで言うとノエビアまで行くのとおなじくらいだし。さすがにトヨタスタジアムは3時間かかるけどさ。


ということで、そんなにサッカー詳しい訳でもないけれど、結局「地元のチームが頑張ってるから応援する」というシンプルなスタイルで、セレッソジュビロ(奥様の地元はいまや僕にとっても地元みたいなもんだ)、フランスのカーンを応援してる。ドルトムントアーセナルバルセロナも確かにかっこいい。リーベルのサポーターには単純に感動した。でも、そうじゃないんだよねえ。「バルセロナの強くて美しいサッカーが好き」っていうのと、「家の近所のサッカーチームを応援して『オオサカ!』って叫んじゃう」ってのは似てるようで結構違う。近鉄の応援してても「南海電車ではよかえれ!」って応援がなかったらやっぱり盛り上がってなかったんじゃなかろうか。地元のチームって大事ね。友達にもセレッソの応援してくれなんてかけらも思ってなくて、みんなそれぞれの地元のクラブ応援して、ののしり合って、厭味言って楽しむのが正しいサッカーの楽しみ方じゃないかなーと思いますよ。

ということで、山口蛍も海外に行ってしまうし、来年もどうなることやらとおもってるけど、まあそれはそれとして早く来年の日程発表が楽しみですよ。それが出ないことには来年の予定も立てられないよねー、って程度には毎年サッカー楽しみにしています。なんとなく時間があったのでまとめて書いてみました。