Web屋パパの日々の泡

子育て、ウェブ、サッカー、キャンプ、とりあえず身の回りのいろんなことを自分のログとして書き記していくブログです。

映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」

週末、奥さんと娘と見てきた。娘はガンダム全くわからないのだがそれでも描写の完成度が高くて面白かった(わからないけど)という事で、いやはやすごい映画だった

以下、ネタバレ含む感想

f:id:gadgetpapa:20210629192603j:plain


ガンダムという大きな物語が下敷きにあり、かつ、宇宙世紀のさまざまな物語の延長線上にある本作。小説のことは全く知らなくて、ユニコーンも通してみたけどちょっとうろ覚えの私。

特段予備知識はなく、周りが絶賛するのでじゃ見てみようと軽い気持ちで映画館に足を運んだのだがすごかった。

音楽、物語の展開、光の強弱や影の見せ方、ガンダム映画なのにガンダム自体はそこまで大々的に取り上げられてはいなくて登場人物の表情や視線、演技がとにかく秀逸。アニメ的な演出というよりもドラマや映画のような脚本や演出、カメラワークでググッと引き込まれたまま時間が過ぎていく。

エヴァやトリガーのアニメなんかは「アニメ的演出」がやっぱり面白くて現実的な実写のような動きではない違う見せ方になってくるけど、これは極めて実写的。

耳元で囁くギギ、相反する感情を抱えて苦悩するハサウェイ、公園で大きく見上げるモビルスーツの威圧感。「キャー!」と言う声ではなく怖くて目の前の相手にしがみつくギギとハサウェイ。一つ一つの動きやセリフがじわじわと染み込んでくる感じ


平和とか、正義とか、そういうのは人の数だけ解釈があって、みんな自分が信じたもののために一致団結せず各々がシーンに参加してるのはとてもガンダム的。
連邦の組織はとてもガンダム的で、マフティはみんなフランクでフラット。いつもガンダム見てると思うけど連邦とジオンの構図はスターウォーズで言うと、連邦→ジェダイではなく「連邦→シス」なんじゃないか。必ずしもそうでもないけど、結局何が正しいかなんで毎回わからん。スカイウォーカー一族の家族喧嘩が、ザビ家に置き換わっただけってことなんだろうか。


そう思うとエヴァはもう少しシンプルなのかな。思惑や行動は入り組んでいるけれど「人類補完計画」という大きなルールに則っているけど、スペースノイドアースノイドの対立はもう少し複雑だったり。


監督のインタビューなんかを後から読んでて、映画の解説にある「あのシーンはこういうことで」みたいなやつでも「それってそうだったの?」みたいなのがなかったのも面白かったな。意図したことがきちんと演出されて理解できていたってなかなかない。

なんか面白かったな。また見たい